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「教訓は生かさんと」 信楽鉄道事故28年、法要で遺族思い

追悼法要で慰霊碑の前に献花し、手を合わせる参列者たち(14日午前10時49分、甲賀市信楽町黄瀬)
追悼法要で慰霊碑の前に献花し、手を合わせる参列者たち(14日午前10時49分、甲賀市信楽町黄瀬)

 信楽高原鉄道(SKR)とJR西日本の列車が正面衝突し、42人が亡くなった事故から28年となった14日、犠牲者追悼法要が甲賀市信楽町黄瀬の事故現場脇にある慰霊碑前で営まれた。参列者は犠牲者の冥福を祈り、再発防止への誓いを新たにした。

 午前10時半に始まった法要には約70人が参列。黙とうの後、遺族に続き、SKRの正木仙治郎社長やJR西の来島達夫社長、三日月大造滋賀県知事らが慰霊碑に白菊の花を供えた。

 両社長はあいさつで事故のおわびをした後「時は経ても二度と事故を起こさない」などと安全輸送と再発防止に全力で取り組む決意を述べた。遺族らが立ち上げ、鉄道安全に尽力した鉄道安全推進会議(TASK)の功績にも触れた。

 法要後、事故で当時2歳だった息子と父親の2人を亡くした同市信楽町、中島三木男さんは「(令和の)新時代やし、初めが大切と思って参列した。教訓は生かさんと」とだけ語った。

 6月に解散するTASK関係者も参列し、弁護士の佐藤健宗事務局長や安部誠治関西大教授は「一定の役割は果たせた」「遺族の思いを忘れず、鉄道事業者は安全対策を強化してほしい」と話した。

 事故は1991年5月14日、SKRの普通列車と、同町での「世界陶芸祭」の開催に合わせてSKRの線路に乗り入れたJR西の臨時列車が正面衝突し、乗客ら42人が死亡、600人以上が負傷した。

【 2019年05月15日 12時02分 】

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