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大久保の茶室、保存求め歴史愛好家ら要望書提出

 京都市上京区で解体工事中の住宅敷地内に、大久保利通の茶室「有待庵」が現存していたことを受け、歴史愛好家らでつくるNPO法人京都歴史地理同考会(中京区)は15日、市に建物保存などを求める要望書を提出した。

 同地は明治維新を主導した大久保が、1866年から約2年間使った旧邸跡。茶室は薩長同盟が結ばれた近くの小松帯刀邸から移築されたとされ、同会は要望書で「薩長同盟の密議にも使用されたはずで、維新史の重要現場を『みた』建造物といえる」と、歴史的な価値の高さを強調。建物の現地保存が難しくとも、移築に向けて所有者と話し合ってほしいと訴える。

 同会理事長の中村武生京都女子大非常勤講師は「明治維新から150年が過ぎ、幕末期や明治時代の建物が解体されるケースが増えている。行政として歴史的な建物を守る動きを強めてほしい」と話す。

 市は「建物を現地確認しておらず建物の価値を判断できる状況にはない。指定や登録の文化財ではないため、制度上の対応には限界もある」としている。

【 2019年05月16日 00時10分 】

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