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京都市の救護施設計画、大幅遅れ 隣市住民反対で着工めど立たず

 京都市の救護施設整備計画の開設時期が、予定している2020年4月から大幅に遅れる見通しであることが15日、分かった。隣接する向日市から反対の声が上がり、着工のめどが立たないためとしており、市は「開設に理解が得られるよう説明を尽くしたい」としている。

 市の計画では、ホームレスの人たちなどの更生施設「市中央保護所」(下京区)を廃止し、社会福祉法人による民設民営の救護施設を伏見区に開設する。建設予定地に隣接している向日市の住民から不安の声が上がっている。

 当初は昨年12月に着工する予定だったが、今年1月の住民説明会でも懸念の声が相次いだ。市と法人は着工を先送りし、市は整備助成金約1億3千万円を19年度予算に繰り越した。

 市によると、工事を始めてから開設までには少なくとも1年以上かかる上、着工の見通しも立っておらず、20年4月の開設は事実上不可能という。市保健福祉局は「施設の詳細を固めて住民に説明し、一定の理解を得た上で着工したい」としている。

 救護施設は、社会福祉法人「みなと寮」(大阪府河内長野市)が整備・運営する。介護が必要な生活保護受給者60人を支援して地域生活への移行につなげるほか、最大40人まで受け入れ可能な緊急一時保護の機能も持つ。

【 2019年05月16日 07時00分 】

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