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究極の「終活」旅 日本遺産に「西国三十三所観音巡礼」

新たに認定された日本遺産
新たに認定された日本遺産

 文化庁は20日、地域の文化財や伝承などをテーマでまとめて魅力を発信する「日本遺産」に、京都、滋賀両府県をエリアに含む「1300年つづく日本の終活(しゅうかつ)の旅~西国三十三所観音巡礼」など16件を認定した。京滋関連の日本遺産は計8件となった。

 「1300年つづく日本の終活の旅」は、西国三十三所の各観音霊場がある7府県の24市町村が共同で申請。京滋からは京都、宇治、亀岡、宮津、舞鶴、大津、長浜、近江八幡各市が申請自治体に加わった。

 718(養老2)年の草創で日本最古とされる西国三十三所の札所巡礼を「人生を通していかに充実した心の生活が送れるかを考えるという、日本人にとっての究極の『終活』が達成できる旅」と位置づけて他の巡礼との違いをアピール。観音信仰は海外でも関心を集めており、将来的な活用で大きな期待が持てると評価された。

 西国三十三所札所会の会長を務める石山寺(大津市)の鷲尾遍隆座主は「令和元年というめでたい年に認定されてうれしく思う。これから若い人たちに受け継いでいきたい」とコメント。札所会長の所在地として申請24市町村の代表自治体を務めた大津市の越直美市長は「市内の札所の歴史と魅力を発信し、多くの来訪者をお迎えできることを期待している」とした。

 日本遺産は地域に点在している文化財をストーリーでつないで観光振興につなげようと、文化庁が2015年度から認定を始めた。認定を受けた自治体や活性化事業の推進団体は3年間、ガイド育成や情報看板の設置などの財政支援が受けられる。

 本年度はほかに、瀬戸内の製塩技術にスポットを当てた兵庫県赤穂市の提案や、海女文化をアピールした三重県鳥羽、志摩両市の申請なども認定された。国は20年度までに全国で100件程度の認定を目指しており、本年度で認定件数は83件になった。

 また、17年度に認定された日本遺産「忍びの里 伊賀・甲賀-リアル忍者を求めて」(甲賀市と三重県伊賀市)を構成する文化財に、佐治城跡(甲賀市甲賀町)や甲賀流忍術屋敷(同市甲南町)など6件の追加が認められた。

【 2019年05月20日 23時10分 】

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