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決壊ダム湖底「奇跡のアジサイ」、同じ決壊の地に植樹

「奇跡のアジサイ」を植樹した平和池跡の花壇(京都府亀岡市南つつじケ丘)
「奇跡のアジサイ」を植樹した平和池跡の花壇(京都府亀岡市南つつじケ丘)

 東日本大震災で決壊した福島県須賀川市のダムの湖底で見つかった「奇跡のアジサイ」の植樹式が7日、京都府亀岡市南つつじヶ丘桜台の平和池跡であった。強い雨で足元がぬかるむなか、過去に同様の被害を受けた地域同士の交流で育ててきた苗を、参加者は「防災のシンボルに」との願いを込めて植えた。

 亀岡市では1951年7月、集中豪雨で農業用ため池「平和池」が決壊し、下流の篠町柏原(かせばら)地区などに甚大な被害をもたらした。須賀川市とはダムの決壊で被災した同じ背景を持つ縁で交流が始まり、3年前にアジサイ3株を譲り受けた。平和池水害伝承の会、NPO法人亀岡・花と緑の会、市都市緑花協会が「亀岡奇跡のあじさい会」をつくり、里親となって、挿し木などして増やしてきた。

 この日は両市で被害があった11日にちなみ11株用意。会のメンバーや桂川孝裕市長が、平和池決壊を伝えるモニュメント横に設けた花壇にスコップで植えていった。

 同会会長の中尾祐蔵さん(75)は「遠く福島から贈っていただいた苗を被災現場に植え、当時を知らない市民に伝える第一歩を踏み出せた」と話し、雨粒が滴るアジサイの苗を見つめていた。

【 2019年06月08日 10時00分 】

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