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再審決め手の証拠、採用の公算 検察は具体的立証方針示さず

会見で、初めて三者協議に参加した思いを語る西山さん(中央)=12日午後6時3分、大津市梅林1丁目
会見で、初めて三者協議に参加した思いを語る西山さん(中央)=12日午後6時3分、大津市梅林1丁目

 滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年、入院中の男性患者=当時(72)=の人工呼吸器を外して死亡させたとして殺人罪で12年間服役後、3月に再審開始が確定した元看護助手西山美香さん(39)の再審公判に向け、大津地裁と大津地検、弁護団による第2回三者協議が12日、地裁であった。弁護団は会見し、再審開始の決め手となった医師の意見書などが、再審公判でも証拠採用される公算が大きいことを明らかにした。検察側は有罪立証の具体的な方針を示さなかったという。

 弁護団によると、地裁は再審公判の争点について、患者の死因や自白の信用性など再審請求審で疑義が呈された部分が中心になるとした。また、西山さんが人工呼吸器のチューブを外したという検察側主張に対し、「致死性不整脈で自然死した疑い」とした医師の意見書などについて、地裁は再審公判でも検察側に証拠として同意するよう促したという。

 検察側は、再審公判での立証方針を「死因や自白の信用性については弁護側の方針を聞いた上で検察側も立証する」などとしたが、地裁は「筋が違う」として、26日までに具体的な有罪立証方針を再度提出するよう求めた、という。

 三者協議は11月までさらに4回開かれ、争点や証拠の整理などを進める。西山さんを有罪とした確定判決の証拠は、再審公判でも証拠扱いされるため、弁護団は一部証拠の排除を求めていくとしている。

 今回初めて協議に出席した西山さんは「検事にもう一度起訴状を読まれなければいけないと思うと腹立たしい」と話した。

 大津地検は「打ち合わせは非公開なので結果については答えかねる。検察の主張は公判で明らかにする」とコメントした。

【 2019年06月12日 21時38分 】

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