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「殴って死なせた」京都・向日の女性死体遺棄、発見恐れ冷蔵庫に

アパート2階の部屋から運び出される業務用の大型冷蔵庫(12日午後5時25分、向日市上植野町薮ノ下)
アパート2階の部屋から運び出される業務用の大型冷蔵庫(12日午後5時25分、向日市上植野町薮ノ下)

 京都府向日市上植野町薮ノ下のアパート「寿荘」の駐車場で11日に粘着テープで巻かれた女性の遺体が見つかり、住人の男(55)と向日市役所地域福祉課主査の男(29)が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、住人の男が「女性を殴って死なせた」という趣旨の供述をしていることが12日、捜査関係者への取材で分かった。京都府警が遺体を司法解剖した結果、全身に複数の殴られたような痕があったことも判明。遺体は腐敗が進んでおり、死因の特定には至らなかったという。

 主査の男は生活保護を取り扱う部署に在籍するケースワーカーで、受給者の住人の男を担当していた。捜査関係者の説明では、主査の男は、住人の男の代わりに買い物をするなど密接な関わりを持っていた形跡もあるといい、府警は両容疑者の関係性を慎重に調べている。

 府警によると、死亡していたのは、住人の男と同居していた40代の女性とみられる。遺体はビニールシートで覆われ、全体が粘着テープで巻かれていた。

 事件を巡っては、11日午前11時ごろ、近隣住民から「アパート2階の部屋で異臭がする」と110番があり、駆け付けた向日町署員がアパート駐車場で女性の遺体を見つけた。府警は12日未明、死体遺棄の疑いで、遺体の近くにいた両容疑者を逮捕した。いずれも容疑を認め「一緒に遺体を部屋から駐車場に運んだ」と供述しているという。

 逮捕容疑は共謀し、11日午前11時20分ごろ、同アパート駐車場に女性の遺体を遺棄した疑い。

 府警によると、住人の男は1階の居室で生活。通報のあった2階の部屋は主査の男が借り、住人の男が使用していた。遺体発見時、2階の部屋には業務用の大型冷蔵庫が置かれ、駐車場には主査の男名義の車が止められていた。府警は、両容疑者が通報により遺体が発見されるのを恐れ、冷蔵庫に隠していた遺体を車に載せて運び出そうとした可能性があるとみている。

 向日市によると、逮捕された主査の男は、2012年に入庁。ケースワーカーとして18年1月から住人の男を担当していた。11日の訪問後に現場から「警察に現場待機をするように言われている」と市に電話で連絡があったという。勤務態度に問題はなく、住人の男との間のトラブルは把握していないという。安田守市長は「市民の皆さまに多大なご迷惑をかけ心よりおわびします。警察の捜査に協力し、信頼回復に全力で努めたい」と語った。

【 2019年06月13日 09時02分 】

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