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女性死体遺棄で市職員逮捕「まさか彼が…」地元に広がる動揺

女性の遺体が見つかったアパートを調べる府警の捜査員(12日午後、向日市上植野町薮ノ下)
女性の遺体が見つかったアパートを調べる府警の捜査員(12日午後、向日市上植野町薮ノ下)

 京都府向日市の死体遺棄事件を受け、地元には動揺が広がった。現場周辺の住民は「いつもは平穏な地域でこんな大きな事件が起こるとは」と不安がる一方、生活保護受給者を担当するケースワーカーの職員が逮捕された向日市役所内では「彼は非常に仕事熱心で真面目。トラブルも全くなかったのに」と驚きの声が上がった。

■アパート住人「2、3日前から異臭」

 現場となった向日市上植野町薮ノ下のアパート「寿荘」は、農地も広がる静かな住宅地の一角にある。同じアパートの住人は「ここに住んでいる人とはほとんど顔を合わさない。2、3日前から異臭はした」と言葉少な。付近に住む主婦は「物騒な出来事が突然起こって驚いている」と心配そうに話し、逮捕された主査の男(29)が担当だという生活保護受給者は「彼はとても親身で真剣に相談に乗ってくれる。何でこんなことになったのか想像できない」と胸を痛めていた。

 向日市では、ケースワーカーの職員が5人おり、1人当たり80~90人の生活保護受給者を担当する。それぞれの職員が毎月1回程度受給者の自宅を訪問。状況によっては複数の職員で対応していたという。市は、今回の事件を受けて今後の方針を検討するという。

 主査の男が、普段の生活指導などを担当する住人の男(55)とともに遺体を運んだとされる逮捕容疑について、ケースワーカーとして働いたことがある府内自治体の男性職員は「事実だとすれば実に不可解。受給者との私的なやりとりは一切しないのが原則だ」と言い切る。対応が困難な受給者については、「複数で自宅を訪問し、不当な要求は断固拒否する」とした上で、今回のケースについては「何か弱みでも握られたのかもしれないが、あり得ない話だ」といぶかしがった。

 主査の男については、市役所職員の間では「実直」「真面目」と評価する声が大きかっただけに、市幹部は「まさか彼がというのが正直な感想。なぜこういう形になったのか、全く分からない」と戸惑いを隠せない様子だった。

【 2019年06月13日 10時38分 】

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  • 女性の遺体が見つかったアパートを調べる府警の捜査員(12日午後、向日市上植野町薮ノ下)
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