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祇園小唄ゆかりのお茶屋「吉うた」全焼 京都・祇園の火災

飲食店で防火指導を行う東山消防署員(京都市東山区)
飲食店で防火指導を行う東山消防署員(京都市東山区)

 京都市東山区花見小路通四条下ルで8日夜に発生した火災で、老舗のお茶屋「吉うた」が全焼していたことが9日、京都府警東山署などへの取材で分かった。京都市消防局は同日、近隣の飲食店約200店を対象に緊急の防火指導を始めた。

 火災は8日午後9時15分ごろに発生。木造2階建て建物に入る日本料理店「たまりや」の店主から「店内に煙が立ちこめている」と119番があり、同建物の延べ約240平方メートルが全焼した。隣接するお茶屋「吉うた」や京料理店「美登幸」など4棟の延べ計約380平方メートルも焼けた。

 東山署と市消防局が9日朝から現場を実況見分し、火元や出火原因の特定を進めている。

 「吉うた」は、花街で親しまれ続ける歌舞曲「祇園小唄」の作詞者長田幹彦(1887~1964年)が通ったお茶屋。長田は昭和初期に吉うたで祇園小唄を作詞し、映画の主題歌になった。

 一方、市消防局は午後2時から防火指導を始めた。現場近くの中華料理店では、東山消防署員が調理場に入り、排気用ダクトの油汚れなどを点検した。

 住民や商店主らでつくる祇園町南側地区協議会の幹事太田磯一さん(56)は「古い街並みは一度火が出たら、延焼する可能性が大きい。地域で協力し、あらためて細心の注意を払っていきたい」と話した。

【 2019年07月09日 21時30分 】

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