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ガソリン炎と煙、一瞬で包囲 京アニ火災、吹き抜け構造で拡大か

京都アニメーション第1スタジオ
京都アニメーション第1スタジオ

 「京都アニメーション」の第1スタジオで起きた火災は、死傷者が60人を超えた。専門家は揮発性が高くて引火しやすいガソリンの特徴と、現場となった建物の構造が、これほど多くの死傷者が出た原因ではないかと指摘する。

 京都市消防局予防課は「ガソリンをまいて発生した蒸気が広範囲に及んだ状態で火を付けると、一瞬にして炎が広がる」と危険性を説明する。同スタジオは1階から3階までらせん階段でつながっており、一部は吹き抜けになっていた。「通気性が良い場所では、より燃えやすい」という。

 京都大の田中哮義名誉教授(建築・都市火災安全学)は熱と煙が吹き抜けを通って一気に3階に上り、短時間で建物内に煙が充満したのではないかと推測する。「2、3階の人は避難する間がなかった可能性がある。1階に降りてきても、出入り口付近に火が回っていて逃げ場がなかったのでは」と話す。

 ガソリンによる放火は通常では想定できないとしつつ、「吹き抜け付近を防火シャッターで閉じる仕組みを設けていたり、2カ所あった出入り口が離れていたりすれば、このような大きな被害は防げたかもしれない」と指摘する。

 市消防局によると、スタジオは耐火構造ではなかった。一般事業所であるため、消防法や建築基準法の規制は、不特定多数が利用したり、大規模だったりする建物よりも厳しくなかった。消火器と非常警報装置はあったが、スプリンクラーや避難器具の設置義務はなかったという。

【 2019年07月19日 08時30分 】

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