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らせん階段や設備も熱で変形 京アニ火災の建物内明らかに

黒く焦げた京都アニメーションの建物内(20日午後4時20分、京都市伏見区)
黒く焦げた京都アニメーションの建物内(20日午後4時20分、京都市伏見区)

 「京都アニメーション」第1スタジオの放火殺人事件の現場付近(京都市伏見区)では、19日朝から国内外のアニメファンが次々と訪れ、花束を手向けて犠牲者を悼んだ。現場検証も始まり、火災では平成以降で最悪の死傷者数となった大惨事の原因究明が本格化した。また「京都アニメーション」第1スタジオの建物内の様子が20日午後、明らかになった。高熱のためか引き出しやらせん階段の金属部分が変形し、壁も黒く焦げていた。

 同社は京都や滋賀など、地元を舞台とした優れた作品を多数発表し、アニメクリエーターたちの待遇改善や育成にも積極的な会社として知られていた。ファンは世界に広がり、献花の山の中には外国語で書かれた寄せ書きもあった。

 中国からの留学生男性(19)=大阪市=は「本国の友人にメッセージを置いてきてほしいと頼まれて来た。とても残念で気が重い。頑張って京アニ」と号泣した。京都市下京区の会社員男性(26)は「ショックで有給休暇を取って現場に来た。京アニには元気などいろんな物をもらえた。本当に何も考えられない」と肩を落とした。

 現場周辺には20日夕方まで規制線が張られた。周囲には焦げ臭いにおいが残る。建物の壁は黒焦げで、焼け落ちた室内はすすで真っ黒だった。警察と消防の計数十人が現場検証に当たり、激しく燃えた箇所などを調べた。消防庁の職員5人も調査のため現場入りした。

 宇治市木幡の同社本社前では、社員の父親という男性が社屋から現れ「息子と連絡が取れていない」と話し、足早に立ち去った。同社で働く友人の安否を確認するため宮崎県から本社を訪れた会社員男性(33)は「友達は動画担当で『響け!ユーフォニアム』が初めての仕事だったと聞いた。努力して京アニに入り、『周りはすごい人ばかりで気おされるけど頑張っている』と話していた。無事を祈っている」と沈痛な表情で語った。

【 2019年07月20日 16時50分 】

ニュース写真

  • 黒く焦げた京都アニメーションの建物内(20日午後4時20分、京都市伏見区)
岸田繁 交響曲第一番・第二番 連続演奏会 2019.10.5

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