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「経験したことのない火災」京アニ放火、初動の消防隊員目潤ませ

「京都アニメーション」第1スタジオの放火事件で、消火と負傷者の救助時の様子を証言する京都市消防局の指揮隊長(左)ら=京都市中京区
「京都アニメーション」第1スタジオの放火事件で、消火と負傷者の救助時の様子を証言する京都市消防局の指揮隊長(左)ら=京都市中京区

 京都市伏見区の「京都アニメーション」第1スタジオの放火殺人事件で、最初に現場に到着して消火と救助活動に当たった京都市消防局の指揮隊長(57)と副指揮隊長(46)が26日、報道陣の取材に応じた。119番から約5分後に現場到着したが「今まで経験したことのない火災だった」と2人は語り、負傷者の救助と消火に困難を極めた平成以降最悪の放火事件を振り返った。

 火災は、鎮火まで約20時間がかかり、鉄筋コンクリート3階建てのスタジオが全焼。当時建物内にいた71人のうち、34人が死亡、34人が重軽傷を負った。殺人などの疑いで逮捕状が出ている青葉真司容疑者(41)が、ガソリンをまいて火を付けたとされる。

 市消防局の発足した1948年以来、死傷者が多数に上った今回のような建物火災は前例がない。副隊長は「負傷者がどれくらいいるのか情報を整理するのが非常に困難な状況だった。何とか建物内に入ってと思っていたが…」と目を潤ませた。

 現場では、救急隊員約50人に加え、医師らも駆けつけて救助やトリアージに当たった。それでも34人が亡くなったことについて隊長は「隊員全員が一人でも多くの命を救おうと懸命に活動した。大変残念で、やりきれない思いがある」と話した。

 また、市消防局は同日、総務省消防庁に心理ケア要員の派遣を要請し、現場活動に当たった隊員たちの「惨事ストレス」対策を強化する方針を示した。

【 2019年07月26日 21時20分 】

ニュース写真

  • 「京都アニメーション」第1スタジオの放火事件で、消火と負傷者の救助時の様子を証言する京都市消防局の指揮隊長(左)ら=京都市中京区
岸田繁 交響曲第一番・第二番 連続演奏会 2019.10.5

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