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京アニ放火2週間、いまだ動機は謎 「接点」浮上も聴取できず

青葉容疑者の足取り
青葉容疑者の足取り

 京都市伏見区の「京都アニメーション」(京アニ)第1スタジオの放火殺人事件は、1日で発生から2週間となる。京都府警捜査本部は、入院中の青葉真司容疑者(41)=殺人などの疑いで逮捕状=から事情を聴けておらず、動機解明には時間がかかる見通しだ。青葉容疑者の事件前の足取りをたどると、主な行動範囲は同社の人気アニメ「響け!ユーフォニアム」の舞台とほぼ合致し、自宅からは「響け!-」のサイン色紙が押収された。青葉容疑者と同姓同名の人物が同社へ小説を応募していたことも判明するなど、京アニとの「接点」が急浮上してきた。

 青葉容疑者は15日に新幹線で京都入りし、16日はJR京都駅(京都市)近くのインターネットカフェに滞在後、JR宇治駅(宇治市)周辺に向かった。鉄道や徒歩で移動を繰り返し、事件前日の17日には同駅近くのホームセンターで、事件に使われたガソリン携行缶二つや台車、バケツ2個などを購入した。

 府警によると、15日と16日は京都市内のホテルに本名を名乗って宿泊し、事件前日の17日は現場近くの公園で野宿したという。18日までの間、第1スタジオだけでなく、宇治市木幡の本社周辺でも青葉容疑者とみられる男の姿が確認されていることから、複数の京アニ関連施設を標的にして入念に下見をしていた可能性がある。

 京都新聞社は防犯カメラ13台分の映像を入手。16日と17日の分を確認したところ、16日昼すぎに宇治橋西詰や宇治橋通り商店街西端などを手ぶらで通過していたことが判明した。17日昼には京阪黄檗駅近くで台車を押す姿が写っていた。これらはいずれも「響け!-」に登場し、ファンの間で「聖地」と呼ばれる場所だった。事件当日までの主な行動範囲も第1スタジオからJR宇治駅までの南北約5キロに集中しており、「響け!-」の舞台とほぼ合致する。

 青葉容疑者はこの間、スマートフォンや地図を持たずに行動していたとみられるが、こうした「聖地」の中には、生活道路が入り組んでいて、土地勘がなければ立ち寄りが難しい場所もあった。捜査関係者は「関東の人間がスマホも持たず、どうやって歩き回ったのか」と首をかしげる。

 謎を解くヒントになりそうなのが、さいたま市にある青葉容疑者の自宅アパートから押収された証拠品だ。府警は26日に家宅捜索し、スマホやタブレット端末などの通信機器のほか、複数の京アニ関連グッズを発見。その中には「響け!-」のサイン色紙が含まれていた。

 アニメ業界では、劇場版の入場特典や公開記念キャンペーンのプレゼントとして、製作スタッフのサインや描き下ろしイラストなどを添えた色紙がファンに贈られることがある。青葉容疑者が「響け!-」を鑑賞していれば、作品を通じておおまかな地理情報を得ていた可能性もある。

 自宅アパートの家宅捜索では、原稿用紙も見つかった。青葉容疑者は身柄を確保された際、「小説を盗まれたから火を付けた」と話していた。京アニの八田英明社長は「(青葉容疑者が)作品を応募してきたことは全くない」と関連を否定したが、青葉容疑者と同姓同名の人物が小説作品を京アニに送っていた事実が30日に判明した。

 今回の事件で青葉容疑者自身も全身やけどを負った。今も入院先の病院で治療を受けており、重篤な状態に変わりはないという。府警は青葉容疑者の回復を待って逮捕する方針だが、捜査関係者は「終日、眠っているような状態。取り調べのめどは全くたっていない」と語る。

【 2019年07月31日 18時30分 】

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  • 青葉容疑者の足取り
岸田繁 交響曲第一番・第二番 連続演奏会 2019.10.5

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