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「らき☆すた」手がけた武本康弘監督も犠牲に 京アニ放火事件

武本康弘さん(ウェブサイト「第2回京アニ&Do ファン感謝イベント『私たちは、いま』イベントレポート」より)
武本康弘さん(ウェブサイト「第2回京アニ&Do ファン感謝イベント『私たちは、いま』イベントレポート」より)

 女子高生の日常を描いたテレビアニメ「らき☆すた」や映画「涼宮ハルヒの消失」などを手掛けた人気アニメ監督の武本康弘さん(47)。2日に京都府警捜査本部が京都市伏見区の「京都アニメーション」第1スタジオの放火殺人事件の犠牲者35人のうち、10人の氏名を発表、武本さんの名前もあった。

 「携わった作品が公開されると、招待券を2枚よく送ってくれた」と武本さんの父(76)は氏名の公表前、兵庫県赤穂市の自宅で京都新聞社の取材に応じ、胸の内を明かしていた。父は振り返る。夫婦で神戸市の映画館へ足を運び、鑑賞した。料理店を営んでいたため仕事が忙しく、武本さんが子どもだった頃はゆっくり話す時間がなかった。「家でいつも絵を描いていたけど、内容まで詳しくは分からなかった」という。だが、アニメ業界で着々と実績を積み上げていた武本さんは「自慢の息子」だった。

 武本さんは大阪のアニメ専門学校を卒業後、京アニに入社。アニメの原画や絵コンテ、演出を担当した後、03年に放映されたテレビアニメ「フルメタル・パニック? ふもっふ」で監督を務め、ほかに「Free!」「ハイ☆スピード」など人気アニメを手がけてきた。

 事件発生の18日。親族からの電話で、父は火災を知った。テレビをつけると、スタジオが煙を上げている。武本さんの携帯電話に掛けてもつながらない。急いで電車で京都へ向かった。その後、同社から出火当時の状況説明を受け、武本さんが巻き込まれた可能性が高いことを知らされた。身元不明遺体を確認するためとして、京都府警察学校(伏見区)でDNA型鑑定に使う試料を採取された。「涙が止まらなかった」

 直近で会ったのは5月の連休。武本さんが家族で赤穂市まで帰ってきてくれた。「その時どんな話をしたかあまり覚えていない。ありきたりの親子の会話だったんでしょう。まさかこんな事件が起こるなんて思ってもいなかったんだから」。そうつぶやき、父は目頭を押さえた。

【 2019年08月02日 15時20分 】

ニュース写真

  • 武本康弘さん(ウェブサイト「第2回京アニ&Do ファン感謝イベント『私たちは、いま』イベントレポート」より)
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