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心の傷抱えず相談を 京アニ事件遺族・負傷者支援へ、準備整う

放火事件で死傷者が出た京都アニメーションのスタジオ近くに置かれた花束と「けいおん」のキーホルダー
放火事件で死傷者が出た京都アニメーションのスタジオ近くに置かれた花束と「けいおん」のキーホルダー

 京都市伏見区の「京都アニメーション」第1スタジオの放火殺人事件で、京都犯罪被害者支援センター(京都市上京区)が、遺族や負傷者の支援に向けて準備を進めている。

 同センターは京都府警と連携しながら、ボランティアによる相談や裁判傍聴の付き添いなど、幅広い支援を行う団体。今回の事件で、府警は専門の研修を受けた警察官約100人態勢で遺族や負傷者らを支援する専従チームを発足させ、被害関係者のケアに全力を挙げている。同センターには遺族などからの相談はまだないが、冨名腰由美子事務局長は「支援が必要になるのはこれから。長期的に心に寄り添っていきたい」と話す。

 事件後、同センターは登録している相談員約50人に連絡。態勢を確認し、電話相談の対応人数を増やすことを決めた。京都府外に住む遺族も多いとみられるため、居住地ですぐに支援を受けられるように「全国被害者支援ネットワーク」(東京)を通じて、全国48カ所にある支援団体に知らせたという。

 支援や心のケアが必要になるのは、死傷者やその家族だけではない。同センターは、事件現場にいなかった京都アニメーションの社員や、現場を目撃した近隣住民の支援も視野に入れる。負傷者や遺族以外でも相談できることを知ってもらおうと、センターの電話相談を案内するパンフレットを公共施設に置く準備を進めている。

 冨名腰事務局長は「事件で負った心の傷は、時間が少したってから表面化することもある。自分は大丈夫だと思わず、どんな人でもまずは気軽に電話相談してほしい」と呼び掛けている。

 京都犯罪被害者支援センターの犯罪被害者サポートダイヤルは平日午後1~6時。(0120)607830。

【 2019年08月05日 10時40分 】

ニュース写真

  • 放火事件で死傷者が出た京都アニメーションのスタジオ近くに置かれた花束と「けいおん」のキーホルダー
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