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花火大会でレジ袋散乱、惨状 屋台にも条例でレジ袋禁止へ

保津川市民花火大会で来場者の帰宅路となった保津橋。レジ袋などのごみが散乱していた(11日午後9時半ごろ、京都府亀岡市保津町)
保津川市民花火大会で来場者の帰宅路となった保津橋。レジ袋などのごみが散乱していた(11日午後9時半ごろ、京都府亀岡市保津町)

 11日夜、京都府亀岡市内で催された「保津川市民花火大会」で、レジ袋などのごみが会場周辺に散乱し、保津川のプラスチック汚染の脅威となっていた。市は来夏施行を目指すプラ製レジ袋提供禁止条例で露天商も規制する方針だが、「客が困るのでは」と疑問の声が聞かれた。現場を歩き、課題を探った。

 花火には過去最多の12万人が訪れた。打ち上げが終わった午後9時前、会場からJR亀岡駅へ向かうと、周辺に大量のごみが捨てられていた。保津橋欄干にごみを詰め込んだレジ袋も放置され、風が吹けば川に落ちそうだ。

 禁止条例は保津川の環境、景観保全が目的。市などの花火実行委員会は今回、約160の屋台にレジ袋の提供自粛を求めたが、配布する店舗は多かった。

 「熱いから手に持つのは大変。花火にマイバッグを持参する人はいない」。広島焼きを売る50代女性=京都市山科区=は語り、「禁止はやり過ぎ」と困惑した。お好み焼き店の20代男性=滋賀県=も「禁止には従うが、困るのは客」と言い切った。客も抵抗感なく袋を受け取っていた。

 一方、ベビーカステラ店の男性(40)は「京都市内の観光地でも出店するけど外国人の8割は不要って言う。袋にはコストがかかり、市が禁止にしてくれると助かる」と話すなど、支持する店主もいた。

 実行委は、地元9店舗が出店したブースにリユース食器を用意したが、露天商約150店の屋台村には提供しなかった。費用負担と、食器を洗浄する多くのボランティアが必要になるためだ。今後は屋台村への拡大も検討する、という。また会場外で出店する露天商も見られ、レジ袋提供店の取り締まりに差が出れば、不公平感が出かねない。

 市はレジ袋禁止に加え、現在は「氏名公表」にとどまるポイ捨ての罰則を強化する方針。市環境政策課は「花火のごみは大きな問題。ポイ捨ての厳罰化とレジ袋禁止の両面で取り組む」という。

 美しい大輪の花で輝いた夜空。その下では大量のごみが周辺を汚していた。禁止条例には「悪いのはポイ捨てする人。提供する店舗ではない」との反対もあるが、市は「排出源を断たないと解決しない」として条例化に踏み切る。その背景に、花火後の惨状があるのは間違いないだろう。

◇ プラスチック製レジ袋提供禁止条例

京都府亀岡市が来年夏施行を目指す全国初の規制。全業種を対象に、商品の持ち運びに使う使い捨てプラ製袋の配布を有料でも禁止する。違反者には店舗名公表という「罰則」もある。

【 2019年08月20日 20時00分 】

ニュース写真

  • 保津川市民花火大会で来場者の帰宅路となった保津橋。レジ袋などのごみが散乱していた(11日午後9時半ごろ、京都府亀岡市保津町)
  • 保津川上の夜空で満開に咲いた花火の大輪(11日午後8時15分ごろ、亀岡市保津橋上流)
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