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「借金何とかしたかった」 警官の立場悪用、現金詐取の被告陳述

京都地裁(京都市上京区)
京都地裁(京都市上京区)

 京都府警の警察官が金融機関から寄せられた特殊詐欺被害防止の緊急通報を悪用し、高齢男性から現金計1110万円をだまし取ったとされる事件で、詐欺罪に問われた元巡査長高橋龍嗣被告(38)=懲戒免職=の初公判が9日、京都地裁(伊藤寿裁判長)で開かれた。高橋被告は「借金を何とかしたいという思いだった」と動機を述べた。

 検察側は冒頭陳述で、高橋被告はクレジットカードによる身の回りの品などの買い物で負った借金返済のため、2015年から為替相場の上げ下げを予測する外国為替証拠金取引(FX)投資を始め、約800万円の損失を出していたと説明。だまし取った現金は借金返済やFX投資に費消したと指摘した。また、犯行後、男性に被害届の取り下げを頼んだり、示談書を書かせたりして事件発覚を逃れようとしていたと述べた。

 起訴内容を認めた高橋被告は、被告人質問で「家庭や仕事のストレスで買い物をして借金を負った」と説明。FX投資について「今思えばギャンブルで、依存していた」と述べた。被害男性に対しては、警察官という立場だから信頼してくれたと振り返り、「警察官としてやってはいけないことで、府民に大きな迷惑を掛けた」と謝罪した。

 起訴状によると、高橋被告は伏見署砂川交番に勤務していた昨年11月10日、京都市伏見区で1人暮らしをする男性(78)が多額の資産を保有しながら生活保護を受給していたことを知り、「お金を警察で預かり、受給について調べます」などとうそを言い、同月16日までに2回に分け、計1110万円を詐取したとしている。

【 2019年09月09日 22時41分 】

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岸田繁 交響曲第一番・第二番 連続演奏会 2019.10.5

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