京 都 新 聞 2005年(平成17年) 4月 23日 土曜日

  3連続零封 理想の展開

京都−甲府 後半20分、ゴール前でボールをクリアするサンガDFリカルド(小瀬スポーツ公園陸上競技場)
 開幕からの連勝がストップした後の大事な試合で、サンガが実にしたたかな、すきのない戦いを見せた。ホームの利を生かす甲府の序盤の猛攻を一度食い止めてから斉藤の先制弾を契機にゲームを支配。「1点取った後に2点、3点入れられない今のチームの課題」(美尾)も克服し、敵地で会心の勝利をあげた。

 チームの「心臓」とも言えるボランチの斉藤が攻守に安定感をもたらした。前半24分、得意のミドルシュートを放った。左からのパスを中央で受け、少し前へ持ち出すと、ゴールから約25メートル地点で右足を一閃(いっせん)。相手DFに当たったものの「流れが悪くてシュートも少なかったし、風上なので打った」という意識が奏功した。守備では米田と連係して前線に起点をつくらせず、交互に前線に飛び出す積極性も。柱谷監督は「2人とも最後まで動きが落ちなかった。ボックス内での得点に絡むプレーも見せてくれた」と賛辞を送った。

 得点以上に指揮官を喜ばせたのは、3試合連続無失点の守備だ。最終ラインのリカルドと鷲田は裏のスペースに入るボールへの読みが鋭く、要注意の甲府FWバレーに決定的な仕事をさせなかった。「リカルドが後方で全体をうまくコントロールして引き締めてくれた」と柱谷監督。今季初先発の鈴木和も「声を出して周りを引っ張っていった」とベテランらしい職人芸を見せた。

 首位を走るチームらしい盤石の試合に、参謀役の美濃部コーチも「理想的なゲーム展開やね」とうなずいた。次節以降、2位福岡との直接対決を皮切りに1週間で3試合の過密日程が訪れる。ただ、先発した美尾、鈴木和らの充実ぶりに加え、左足首ねんざの手島も復帰してくる。「うちにとって有利」と言い切る指揮官の言葉が頼もしく聞こえた。

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