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町家改装、“大津宿”再び 滞在型観光拠点に

空き町家・店舗が改装されるエリア
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 大津市の中心市街地で、7棟の空き町家や空き店舗を一斉に改装し、それぞれを一棟貸しの宿として運営する県内初のプロジェクトが始まる。滞在型観光の拠点となるだけでなく、地域課題となっている空き家解消や街並み保全に加え、大工の育成も狙った取り組みだ。開業は来年3月を予定する。

 町家改装などに取り組む谷口工務店(滋賀県竜王町)の「商店街ホテル 大津町家」プロジェクト。7棟はいずれも2階建てで延べ床面積65~258平方メートル。JR大津駅と京阪浜大津駅の間の旧東海道沿いや、アーケード商店街内などにある。全建物に、布団を敷ける和室とベッドのある洋室の両方を整備し、人が集えるサロンや茶会ができるようなしつらえを整える。

 利用客はJR大津駅前にある同社の町家改装モデルルーム「大津百町スタジオ」でチェックインして鍵を受け取り、街中や商店街を散策しながら宿へと向かう仕組み。客は近くの飲食店やバー、銭湯を楽しんだり、地元の食材を買って宿で調理したりと、地域に溶け込むような旅ができる。

 市によると、大津に宿泊する観光客は増加傾向にあるが、朝から京都へ行ってしまうなど大津での滞在時間が短いことが課題となっている。宿場町として栄えた市中心部には現在約1500棟の町家があるが、1割は空き家で取り壊されることも多く、市は街並み維持のためにも利活用を促していた。

 古民家の再生は、古い部材を生かして改築するなど高い技術が必要となる。同社は「社員大工」の育成に力を入れており、プロジェクトを大工の腕を磨く場としても位置付ける。谷口弘和社長は「かつて『棟梁(とうりょう)』は家造りだけでなくまちづくりの中心にいた。地域の棟梁として、地元工務店とも連携しながらまちを守り、元気にしていきたい」と話している。

【 2017年04月13日 07時30分 】

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