出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

消えた定番メタセコイア並木 滋賀の観光パンフ裏事情

2013年のパンフレットの写真。並木を真正面から捉えた定番の構図だ
2013年のパンフレットの写真。並木を真正面から捉えた定番の構図だ

 滋賀県高島市の名所、メタセコイア並木(同市マキノ町)を真正面から撮影した「定番」の写真が、近年、市や観光協会のパンフレットやポスターから姿を消した。背景を探ると、観光と地域の交通安全のバランスをいかに取るか、関係者の苦労の一端が見えてきた。

 手前から奥へ、まっすぐに伸びる道に沿って、左右対称に赤く染まった木々が連なる-。びわ湖高島観光協会が2013年秋に発行したパンフ「ドライブ高島」には“これぞ並木道”と言えそうな、ポピュラーな構図の1枚が表紙に躍っていた。

 ただ、こうした王道のショットは「今は使っていない」と同協会。今春のパンフ「たかしま旅季行 春号」の表紙を飾るのは田植えを終えた水田の真ん中を横一文字に貫く新緑の並木道が、目に鮮やかな1枚だ。

 市観光振興課によると、真正面からの構図を使わなくなったのは、観光客が急増した15年ごろ。交通量の多い道の真ん中に出たり、道いっぱいに広がって記念撮影するなど、マナー違反による交通問題が顕在化し始めた。市は「『道路の中央から撮影しないで』と呼び掛けている以上、訪れる人に誤解を与えてはいけない」(同課)として、観光協会と担当者レベルで使用を避けることを申し合わせた。

 以後、観光協会は印刷物やネットで使用する画像は「道路の外側線よりも外側」から撮影したものに限っている。あわせて、情報誌やウェブ媒体など、外部のメディアから問い合わせがあった際にも、同様の協力を要請しているという。

 人気スポットであるがゆえの苦労だが、観光協会は「角度を少し変えるだけでも、全く違う顔を見せる。その多彩な表情を広く知ってもらいたい」と前向きだ。「並木道は地域の生活道でもある。撮影する際はマナーを守って」と念を押した。

 <マキノのメタセコイア並木> 滋賀県高島市マキノ町蛭口―牧野の約2・4キロ。1981年に防風目的で植えられたが、やがて高さ20メートル以上の約500本が並ぶ光景は、観光地として脚光を浴びることに。近年は「インスタ映え」する撮影スポットとして注目を集めている。

【 2018年04月05日 09時51分 】

ニュース写真

  • 2013年のパンフレットの写真。並木を真正面から捉えた定番の構図だ
  • びわ湖高島観光協会が作成した今春のパンフレット。水田地帯を貫くメタセ
京都新聞デジタル版のご案内

    滋賀のニュース

      政治・社会

      20歳成人式、京都市は継続 和装業界配慮、政令市で初表明

      20180918000136

       京都市の門川大作市長は18日の定例記者会見で、2022年の成人年齢引き下げ後も、成人式..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      サッカーACL、鹿島が初の4強
      天津権健下す

      20180918000175

       【マカオ共同】サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は18日、マカオでホーム..... [ 記事へ ]

      経済

      NY株、一時100ドル超高

      20180918000180

       【ニューヨーク共同】18日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は反発し、前日か..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      初心者向け「ビワイチ学校」開校へ 大津のグループ企画

      20180918000091

       琵琶湖を自転車で一周する「ビワイチ」を初心者にも楽しんでもらおうと、滋賀県内の自転車愛..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      ゴーン三菱自会長「多様性は力に」 京都で学生らと対話集会

      20180918000021

       三菱自動車のカルロス・ゴーン会長と学生らによる対話集会が17日、京都市上京区の同志社大..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      追い込み漁で今季初捕獲、和歌山
      ハナゴンドウ4頭

      20180918000121

       和歌山県太地町で18日、町漁業協同組合の船団が、1日に解禁された小型鯨類の追い込み漁を..... [ 記事へ ]