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修学旅行先の延暦寺を掃除 天台座主、栃木の中学生に記念品

手縫いの雑巾で回廊を拭き掃除する生徒たち
手縫いの雑巾で回廊を拭き掃除する生徒たち

 「クリーン修学旅行」と銘打ち、大津市坂本本町の延暦寺で半世紀近く境内の美化に取り組んできた栃木県真岡市立中村中に、森川宏映天台座主(92)が26日、「不滅の法灯」を収める灯籠のミニチュアを記念品として贈った。3年生約100人は、手縫いの雑巾を同寺に贈り、生徒自身も境内で拭き掃除をして汗を流した。

 「旅行先を汚すのではなく、きれいにしてこよう。きれいにすることで自分たちの心も美しくしよう」と、同中は1972年から毎年、修学旅行先の同寺に雑巾を贈ってきた。2001年以降は清掃活動もするようになり、今年も全校生徒で一針一針縫い上げた雑巾を、旅先の京都市内の旅館や法隆寺(奈良県斑鳩町)、東大寺(奈良市)に贈ってきた。

 この日は2泊3日の最終日で、午前9時すぎに延暦寺に到着。同中の代表者に記念品を手渡した森川座主は「君たちの後輩も比叡山に来てと伝えて。旅行の無事を祈っている」と語りかけた。その後、3年生は法話を聞き、根本中堂を見学した後、宝塔の回廊をはだしで雑巾がけしたり、草むしりをしたりした。女子生徒(15)は「雑巾をかけていたら、お寺の長い歴史に触れた気がした」と話していた。

 同寺によると、修学旅行や遠足などで学校単位の参拝は多いが、掃除をしていく学校は他にないという。

【 2018年06月27日 09時00分 】

ニュース写真

  • 手縫いの雑巾で回廊を拭き掃除する生徒たち
  • 森川座主(右端)から記念品を受け取る中村中の生徒ら(大津市坂本本町・延暦寺)
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