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92歳ソプラノ歌手、加齢と闘い舞台に 滋賀、14日コンサート

練習に励み、円熟した歌声を響かせる景山さん(大津市御幸町・奏美ホール)
練習に励み、円熟した歌声を響かせる景山さん(大津市御幸町・奏美ホール)

 大正生まれのソプラノ歌手で、大津市御幸町の音楽ホール「奏美」館長の景山木美子さん(92)が、加齢による衰えと闘いながら舞台に立ち続けている。「今ぶつかっている壁を突き抜けたい」。気力を振り絞り、7月のコンサートに向けた練習に取り組んでいる。

 景山さんは大阪市出身で、大阪音楽学校(現大阪音楽大)卒。戦後まもない時期にヨーロッパに留学し声楽を学んだ。オーケストラとの共演や受賞歴も多い。

 歌が好きで、90歳を過ぎても衰えない向上心でリサイタルを続けてきたが、上顎は入れ歯になり、以前のようにスムーズに口を動かせなくなった。足腰の筋力も弱まり、立って歌うのがつらい。「これで死ぬのか。何のために歌い続けてきたんだろう」。今年、人生で初めて無味乾燥を味わった。

 それでも、ピアノの前に立つと背筋がスッと伸びる。「アヴェマリア-」。円熟した高音の歌声が自身のホールに豊かに響く。ピアノを担当する岡本佐紀子さんは「歌えましたね」と笑いかけ、「継続は力だと身をもって教えてくれる人」と話す。景山さんも「やっぱり、もう一回勝負したい。やります」。

 コンサートは7月14日午後3時から、同市御陵町の大津市伝統芸能会館で、イタリア歌曲と日本の歌を10曲ずつ歌う。前売り3千円(当日500円増)。問い合わせは奏美077(524)2334。

【 2018年07月01日 16時30分 】

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