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琵琶湖の水温上昇、生態系に懸念も 最高32度

高水温が続く琵琶湖。滋賀県が生態系などへの影響に警戒を強めている(大津市におの浜1丁目)
高水温が続く琵琶湖。滋賀県が生態系などへの影響に警戒を強めている(大津市におの浜1丁目)

 連日の猛暑で琵琶湖の水温が30度を超える日が相次ぎ、滋賀県が生態系への影響に気をもんでいる。湖魚への異変は見られていないが、今後も高温が続くことで、毎年春先に起こる湖水の循環や河川での産卵に影響を与える可能性も懸念され、警戒を強めている。

 水資源機構の自動観測では、南湖(雄琴沖中央)で、浅い部分の水温が7月21日以降、一日を通じて30度を超える日が計7日あった。ここ1週間では最高32・0度(7月26日午後3時)まで上がった。北湖(安曇川沖中央)でも30度を超える日がみられ、一日を通じて29度以上となる日が同21日以降で計5日あった。

 毎月2回、水質調査を行う県によると、過去10年間の7月の最高水温(調査日のみ)は南湖で27・5度、北湖で26・6度。8月の最高水温は南湖で31・3度、北湖で30・2度と、30度を超えることもあるが「7月から高水温が続いた場合の影響は分からない」(琵琶湖政策課)という。

 県水産課などは、水質には変化がなく、深さ30メートル以上では例年並みの水温という。「魚は水温の適した所に移動するので、大きな影響はない」と分析し、漁業者からも異変は聞いていないという。

 ただ、高水温が長期化すれば、春に湖の上層と下層の水が混じり合う「全層循環」の時期が前後したり、河川での魚の産卵時期やえさになる昆虫の成育などに影響が出たりする恐れもあると警戒。「変化を注視していく」としている。

 1日の県議会でも猛暑による農業、水産業への影響について質問があり、三日月大造知事は「今後も続けば自然災害と言えるぐらい大きな影響が懸念される」との認識を示した。

【 2018年08月02日 15時51分 】

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