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竜巻から復旧、支えた自治会活動 滋賀・米原の被災地

路上に散乱したトタン屋根の破片や木材などを拾い集める住民たち(6月30日午前9時16分)
路上に散乱したトタン屋根の破片や木材などを拾い集める住民たち(6月30日午前9時16分)

 竜巻とみられる突風により148棟の家屋被害が出た滋賀県米原市では、6月29日の発生から1カ月が経過し、屋根や窓などの応急処置は一通り終わった。現在は、瓦のふき替えなどの作業が急ピッチで進められている。市は20日に災害対策本部を解散。災害ごみもすべて撤去と搬出を終えた。比較的早い復旧の背景には、被災直後から精力的に活動した自治会や消防団などの存在があった。

 ■避難所で「住民総出」決める

 「小さな田舎だからうまく対処できた」。6月29日に竜巻とみられる突風の被害を受けた米原市朝日地区の自治会長の大橋博和さん(66)はこう振り返る。同地区の住民は総出でがれきの撤去にあたった。

 同地区に住む約220世帯は13区域に分けられ、それぞれに組長がいる。自治会の役員は会長と会長代理、協議員2人の計4人で構成されている。

 当日夜、避難所となった朝日会議所で役員と各組長による緊急の臨時会が開かれた。「総出をかけようと思うけど、どうや」。大橋さんが翌朝に地区で片付けにあたることを提案し、出席者も了承した。

 約30分で臨時会が終わると、各組長は担当する10~25軒の家を1軒ずつ回り、片づけの連絡を伝えた。

 30日午前8時、住民たち300人が集まった。長靴や軍手、はしごなどは家にあるものを持ち寄った。突風による被害がなかった10の組は2班に分かれ、畑や用水路に落ちたガラスや瓦の破片を回収したり、雨水を吸った畳や泥まみれのソファを搬出したりした。

 自治会では毎週日曜に草刈りや庭木の剪定(せんてい)があり、住民たちは日頃から顔を合わせる機会も多い。大橋さんは「片づけに集まった人は普段から顔見知りの人ばかり。被災した人が手伝いを頼みやすく、お互いに作業がやりやすかった」と語る。翌日の午前中も役員と組長計14人が作業にあたり、道路や庭などの目立ったがれきはおおかた撤去された。

 同地区で被害があった家は45軒ほど。大橋さんは「大人数の集落ではなく、被害を受けていない人たちもいた。そうした人たちを自治会が率先してまとめることができた。おかげで、片づけを早く進めることができたと思う」と振り返った。

【 2018年08月02日 19時45分 】

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