出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

甲子園選手宣誓「堂々とやる」 滋賀・近江高の中尾主将

100回の節目となる全国高校野球選手権で選手宣誓をする近江高の中尾主将。2年ぶりに夏の甲子園に出場するチームを支える(7月28日、大津市・皇子山球場)
100回の節目となる全国高校野球選手権で選手宣誓をする近江高の中尾主将。2年ぶりに夏の甲子園に出場するチームを支える(7月28日、大津市・皇子山球場)

 甲子園球場(兵庫県西宮市)で5日に開幕する第100回全国高校野球選手権で、近江高(滋賀)の主将、中尾雄斗選手(18)が選手宣誓の大役を担う。高校最後の夏、主将という立場ながら滋賀大会前に先発メンバーを外れた。それでも腐らずベンチからナインをもり立て、2年ぶりに夏の甲子園に出場するチームを支えた。節目の年に伝えたいのは、大好きな野球や支えてくれた人、先人が積み重ねた歴史への感謝の気持ちだ。 「大役に恥じないように堂々とやりたい」。4日、開会式のリハーサルを終えて決意を語った。本番は大勢の観客が予想されるが「人が多いほど気合が入る」と迷いはない。

 堺市出身で幼稚園から野球を始め、小学校と中学校は内野手として全国大会を経験した。近江高でも1年秋からメンバー入りした。2年秋から主将を務め、昨秋の県大会で優勝。近畿大会では4強入りし、今春の選抜大会にも出場した。

 だが、夏の滋賀大会前から新入生が先発入りし、控えに回った。当初はショックを受けたが気持ちを切り替え、サポート役に徹した。代わりに出場する後輩にも「いいプレーは自分のことのようにうれしい」と喜ぶ。ナインの信頼は厚く、家田陸翔選手(18)は「選手第一で考えてくれる。選抜でサヨナラ負けした時も明るく振る舞い、前を向けた」と話す。

 根っからの野球好きで、趣味は自分で試合展開をイメージする「一人野球」、将来の夢も「監督として甲子園に行く」。だからこそ、宣誓文には野球への感謝の気持ちを込めた。戦争や多くの災害を越えて100回を重ねた夏の大会。「幸せに野球ができるのは当たり前じゃない。野球ができる感謝の気持ちを伝えたい」。節目の年に巡ってきた機会に思いをぶつける。

【 2018年08月05日 06時00分 】

ニュース写真

  • 100回の節目となる全国高校野球選手権で選手宣誓をする近江高の中尾主将。2年ぶりに夏の甲子園に出場するチームを支える(7月28日、大津市・皇子山球場)
京都新聞デジタル版のご案内

    滋賀のニュース