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イヌワシ生息地、風力発電凍結 滋賀・米原、地元反対強く

風力発電計画地付近を飛行するクマタカ(2018年1月23日、米原市梓河内で日本イヌワシ研究会が撮影)
風力発電計画地付近を飛行するクマタカ(2018年1月23日、米原市梓河内で日本イヌワシ研究会が撮影)

 滋賀県米原市と岐阜県関ケ原町にまたがる山林に再生エネルギー会社「ジャパン・リニューアブル・エナジー」(東京都港区)が建設を計画していた大規模な風力発電施設について、同社は21日、計画を一時凍結する方針を市と地元自治会に伝えた。

 市によると、同市役所伊吹庁舎で同日午後に開かれた市と地元自治会、同社による協議の場で、担当者が「地元の了解を得られない段階では、環境アセスメントの手続きには進めない。計画を一時凍結する」との社の方針を説明したという。

 米原市側建設予定地の河内、柏原両自治会は、風車騒音による住民健康被害の懸念や、地盤がもろく下流の集落が土石流に襲われるおそれがある-などとして建設反対を決議し、同社に伝えていた。

 しかし今年7月、同社が住民を戸別訪問して「市と協議し説明会を開く」との内容の文書を配布。市によると「市が計画に賛同しているともとれる内容だったため、文書の回収と戸別訪問をやめるよう注意した」という。その上で社としての考えを求めたところ、21日に同社から方針説明があったという。

 事業想定区域は県の「イヌワシ・クマタカの保護、生息環境保全ゾーン」で、国の天然記念物イヌワシや絶滅危惧種クマタカの風車への衝突が懸念されており、1月に出された知事意見では、影響を十分に回避できない場合は、事業中止も含めて計画を抜本的に見直すよう求めていた。

【 2018年08月22日 08時57分 】

ニュース写真

  • 風力発電計画地付近を飛行するクマタカ(2018年1月23日、米原市梓河内で日本イヌワシ研究会が撮影)
  • 風力発電計画地付近を飛行するクマタカ(2017年12月30日、米原市梓河内で日本イヌワシ研究会が撮影)
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