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3回計測、今秋は「豊作」 滋賀で奇祭「芋競べ祭り」

酔ったような足取りでサトイモの長さを測る若者たち(2日午後3時22分、滋賀県日野町中山)
酔ったような足取りでサトイモの長さを測る若者たち(2日午後3時22分、滋賀県日野町中山)

 東西の集落で育てたサトイモの長さを比べ、コメの収穫を占う「近江中山の芋競(くら)べ祭り」が2日、滋賀県日野町中山で営まれた。西の集落が勝ち、今秋は「豊作」と出た。

 800年以上続くとされる奇祭で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。同地域の東と西の集落が、栽培したサトイモの葉の先端から根までの長さを比較する。東が勝つと不作、西が勝つと豊作とされる。

 「山若」と呼ばれる両集落の若者たちは、同地域の熊野神社で神事を行った後、近くの野神山の祭場へ移動した。山若たちは、酒に酔ったようにふらつきながら、物差し代わりとなる割れ木にサトイモをあてて長さを測った。互いに自分の集落のイモが長いと主張する度に測り直しとなり、観衆から笑いが起こった。3回目の計測で、東の山若が「一分ばかり短う打ちましてござる」と負けを認めた。

 祭りを初めて見たという村島典子さん(73)=大津市一里山=は「なかなか勝ちを譲らないところなど、人間らしさを感じる祭りだった」と話した。

【 2018年09月02日 23時21分 】

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