出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

紫香楽宮で古代衣装体験を 滋賀・地元女性ら40着手作り

川崎さんらが作った奈良時代の宮廷風の衣装(甲賀市信楽町)
川崎さんらが作った奈良時代の宮廷風の衣装(甲賀市信楽町)

 8世紀半ば、滋賀県甲賀市信楽町に聖武天皇が造営した都「紫香楽宮」があったことをPRしようと、同町勅旨の着付師、川崎加代さん(67)らが奈良時代の宮廷風衣装を作った。インターネットの画像を手掛かりに、型紙から全て手作りし、7カ月かけて40着を完成させた。10月7日から始まる地域おこしイベント「都あかり」で披露し、希望者に着てもらう。

 川崎さんは今年1月に、紫香楽宮PRの目玉として子ども用の古代衣装作りを市教委歴史文化財課から提案された。4月には地元の雲井自治振興会から大人用の製作依頼もあった。裁縫の技術がある知人ら7人と「古代衣装グループ」を結成。川崎さんの自宅で作業し、子ども用衣装20着、大人の男性用7着、女性用13着を完成させた。いずれも材料代だけもらい、ボランティアで作ったという。

 ネット上の写真を参考にして「大きすぎたり小さすぎたり、最初は失敗ばかりだった」が、試行錯誤を重ね、スカート状の「上裳(うわも)」やベストに似た「背子(はいし)」、髪飾りなどを仕上げた。見た目を華やかにするため、自身の帯を裁断して女性用の背子や男性用の帯に活用した。「作るなら、人にすごいと言ってもらえる物にしたかった」と川崎さんは話す。

 都あかりは7~13日夜、紫香楽宮と同時期に建立が計画された甲賀寺跡(同町黄瀬)をライトアップする。古代衣装は、7、8、13日に来場者向けの無料着用体験があり、着付けは川崎さんらが担当する。7日の開会セレモニーに参加する地元小学生や、8日に特設ステージでよし笛を演奏するグループも着用する。

 川崎さんは「見たり着たりして、日本の中心がかつて信楽にあったということに思いをはせてもらえればうれしい」と話す。

 衣装は今後、別のイベントでも活用する予定。問い合わせは雲井地域市民センター0748(83)8531。

【 2018年10月03日 16時29分 】

ニュース写真

  • 川崎さんらが作った奈良時代の宮廷風の衣装(甲賀市信楽町)
京都新聞デジタル版のご案内

    滋賀のニュース