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繰り返される事故「不安耐えられない」 砲弾誤射で地元説明会

砲弾誤射発生後、初めて開かれた演習場周辺の区長対象の説明会(高島市朽木市場・市朽木支所)
砲弾誤射発生後、初めて開かれた演習場周辺の区長対象の説明会(高島市朽木市場・市朽木支所)

 陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場(滋賀県高島市)の砲弾誤射を受け、市と陸自は17日、演習場周辺の区長に対する初の説明会を開いた。区長からは過去の教訓が生かされず、訓練による住民被害が繰り返されたことに「不安なまま日常を過ごすのは耐えられない」と切実な声が相次いだ。

 説明会は、2015年に同演習場から銃弾が近隣民家に飛び込んだ事故を契機に設置された「駐屯地周辺地域連絡会」の14地区の区長が対象。旧町村ごとに朽木、今津、安曇川の3地域に分けて行われた。

 冒頭、今津駐屯地の水谷清孝司令が「住民に多大な不安を与えた」と改めて謝罪し、誤射の状況を報告した。中部方面総監部の今村武防衛部長や福井正明市長も同席し経過を説明した。

 出席者からは「演習場周辺に国道が通り、民家もある立地をどこまで理解して訓練しているのか」「このままでは自衛隊の存在が問われる事態だ」などと誤射発覚後の陸自の対応も含めて批判が上がった。

 3年前の事故で、集落の民家に銃弾が着弾した今津町保坂区の橋本恒夫区長(76)は「当時被害に遭った人は、集落を出ざるを得なかった。少子高齢化の中、こうした事案でまた住民が減ることになってはたまらない」と訴え、「安心して生活できる環境をつくってほしい」と求めた。

 会合後、朽木市場区の岡本義弘区長(69)は「もっと詳しいことが分かると思った。調査の結果を待ちたい」と話した。福井市長は「陸自の事故調査委員会の報告があれば、再度説明会を持ちたい」と述べた。

【 2018年11月17日 21時34分 】

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