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甲南高等養護OB、知的障害者の柔道全国大会に4人出場 優勝も

知的障害者柔道の初の全国大会に出場した甲南高等養護学校柔道部OBら(東京都・日本文化大)=提供写真
知的障害者柔道の初の全国大会に出場した甲南高等養護学校柔道部OBら(東京都・日本文化大)=提供写真

 知的障害者による柔道の初の全国大会(9月・東京都)で、甲南高等養護学校(滋賀県甲賀市)の柔道部OB4人が優勝するなどして活躍した。週に数回、仕事後に母校で練習に打ち込む。大会結果を励みにし、「2段を取りたい」「もっと技を磨きたい」とそれぞれの目標を掲げ、汗を流している。

 柔道はパラリンピックに視覚障害者の種目がある。知的障害者の種目はスペシャルオリンピックスや世界大会で実施されているが、日本では広く知られておらず、世界大会への参加はなかったという。

 全日本柔道連盟は普及を目指し、全日本ID(知的障害者)選手権を9月に東京都八王子市の日本文化大で初めて開催。12府県から男女計34人が出場した。体重別や競技レベル、障害の程度を考慮して九つのクラスに分かれ、総当たり戦を行った。

 甲南高等養護学校から出場した4人は全員有段者。小学校から柔道を続ける藤田大貴さん(21)は同校の選手以外の3人と対戦し、得意の払い腰などを決め、すべて一本勝ちして制した。「自分の柔道で優勝でき、うれしかった」と笑顔で振り返った。

 ほかの3人は同校で柔道を始めた。大城たけおさん(19)は2敗した後、先輩の武田克己さん(20)に寝技で勝利し、最終戦も一本勝ちし2位。武田さんは全敗だったものの、「いい汗をかけた。次も出たい」と今後を見据えた。別のグループに出場した厩本(まやもと)拳伍さん(18)は1勝2敗で3位に入った。

 柔道部の坂下和子顧問(日本視覚障害者柔道連盟日本代表女子ヘッドコーチ)は「大会までの練習にしっかり取り組めた。柔道を通して全員が大きく成長した」と見守る。柔道の魅力を、大城さんは「前向きになれる」、厩本さんは「気持ちを整えることができる、もう一つの家」と語り、さらに意欲を増している。

【 2018年11月21日 13時11分 】

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