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沖島とは

琵琶湖の沖島
琵琶湖の沖島

 沖島とは 滋賀県近江八幡市・長命寺港の沖合約1・5キロに浮かび、面積1・52平方キロメートルの琵琶湖最大の島。淡水湖にある島としては日本で唯一、人が住む。人口は二百数十人。

 約850年前に源氏の落ち武者が開拓したとも伝わる。島の西端に鎮座する奥津嶋(おきつしま)神社はいつも厳かな雰囲気に包まれ、住民の信仰は厚い。古来より舟人の崇拝を集めた「神の島」の象徴だ。

 社伝によると創建は712(和銅5)年。勅命を受けた右大臣の藤原不比等により建てられた。もともと無人島で「神が降りてくる場所」として、湖上を行き交う人の信仰を集めていたという。毎年、数えで42歳になった男性が「宮世話(みやぜわ)」として管理を託される。

 対岸から船で約10分かかる。2014年現在、島の医療は週1回の出張診療のみ。急病人は島の消防艇で対岸まで運び、救急車に引き渡している。島外への通院や買い物に行く島民を支え、島を訪れる観光客の足でもある1日10往復ほどの通船は自治会費で運営されている。島外への通勤や通学は不便だが、現状では採算面から増便は難しいという。

 離島振興法の対象地域に指定されている。人口減少と高齢化が進む中、基幹産業である漁業の再生と、医療体制の充実など島の生活を守る環境整備が課題になっている。

 沖島の住民たちは近年、ふなずし作りや地引き網体験のイベントを開催するなど、観光振興や外部との交流に積極的な姿勢を見せている。

 

 

【 2018年12月10日 18時14分 】

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