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白票水増し職員、給料未払いもボーナス支給なぜ? 自宅待機長く

甲賀市役所
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 滋賀県甲賀市選挙管理委員会の幹部職員らが昨秋の衆院選小選挙区の開票作業で白票を水増しした問題で、不正を主導したとして今春から自宅待機を命じている幹部3人の処遇に市が苦慮している。条例に基づかない給与未払いが9カ月間も続いており、市幹部は「市の顧問弁護士から違法の可能性も指摘されている」と話す。

 白票水増しは、2月に市長への内部通報で発覚。市は、関与を認めた当時の総務部長(選管事務局長)ら3人に自宅待機の職務命令を出し、3月、新たに関与が分かった1人を含めて公選法違反の疑いで刑事告発した。療養で休職中の1人を除く3人は約1カ月の有給休暇を使った後は欠勤扱いとなり、給与は扶養手当以外支払われていない。

 市は当初から4人の処分は刑事処分後に決める方針を示していた。3月に幹部3人が提出した退職願の受理も保留したままだが、同月の書類送検から9カ月が過ぎた現在も検察当局の処分は行われておらず、ある幹部職員は「市の処分は検察の判断を参考にしたいが、想定外に長引いている」と当惑する。

 給与未払いは市給与条例や規定に基づいておらず、3人の処遇に問題があると市も認識しているが、当初方針を変える予定はないという。一方で、ボーナスに相当する6、12月の期末手当は「月給の不支給と矛盾するが、支給要件を満たす」として、1人当たり約50~60万円を支払った。

 自宅待機中の市幹部の一人は「自分の立場は承知しているが、貯金を切り崩す生活で再出発のめども立たず、いつまで続くか分からないことも不安」と胸の内を明かす。

 ある市議は「3職員の状況は過酷。不祥事についての市民への責任とは別に、市は雇用主としての責任も果たすべきだ」と訴える。

【 2018年12月27日 07時00分 】

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