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観測史上最少の降雪、アユ漁に影響? 豪雪の湖北で異変

真冬なのにほとんど雪のない長浜市余呉町柳ケ瀬地区。こんな冬は異例で、豪雪の年には、男性が棒で指すあたりまで積もったという(1月18日)
真冬なのにほとんど雪のない長浜市余呉町柳ケ瀬地区。こんな冬は異例で、豪雪の年には、男性が棒で指すあたりまで積もったという(1月18日)

 豪雪地帯として知られる滋賀県北部で今冬、記録的に雪が降らなかった。長浜市や米原市では、平年の1~2割と観測史上最も雪が少なくなる見通しで、農作物の生育が早まる一方、雪解け水が少なく内水面漁業に影響を与える可能性があるという。

 気象庁によると、県内4観測点の降雪量は、昨秋から今年2月までに、長浜市余呉町柳ケ瀬77センチ、高島市今津町48センチ、米原市44センチ、彦根市15センチで、一冬平均の14~21%にとどまった。特に2月は4地点とも0センチだった。3月も雪が降らなければ、柳ケ瀬と米原の降雪量は観測史上、最少記録を更新する。

 気温も高く、彦根市は今冬(昨年12月~今年2月)の平均気温が6度で、平年より1・4度高かった。この間、最低気温が氷点下の冬日は11日で、平年の25・9日を大きく下回った。

 大阪管区気象台によると、今冬は冬型の気圧配置が長続きせず、偏西風が西日本上空で北へ蛇行して寒気が南下しにくくなったため、近畿北部で少雪となった。3月も近畿地方は気温が高い見込みという。

 記録的な少雪を受け、農漁業に影響が出そうだ。県農業技術振興センター(近江八幡市)によると、農作物が雪に埋まる時間が短く、多くの日照を受けたため、麦やキャベツなどが例年以上によく育っているという。ハウス栽培のイチゴは収穫が2週間早まった。同センターは「全体的に生育が早く、収穫量の予測がしにくい」としている。

 県北部でアユ漁などをする高時川漁業協同組合(長浜市)の阪田光雄組合長は「雪解け水が少ないため、川の水量が少なく感じる。アユの生育に響くだけでなく、琵琶湖からの遡上が減ってしまう可能性もある」と心配している。

【 2019年03月05日 11時30分 】

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  • 滋賀県内の降雪量
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