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400年の時を経て、空間溶け込む禅の美公開 滋賀で特別展

龍光院が所蔵し、重要文化財に指定されている天目茶碗(右)と天目台=甲賀市信楽町・MIHO MUSEUM
龍光院が所蔵し、重要文化財に指定されている天目茶碗(右)と天目台=甲賀市信楽町・MIHO MUSEUM

 拝観や公開を一切行わず、普段目にすることがない龍光院(京都市北区)所蔵の名宝を一挙公開するMIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市信楽町)の春季特別展「大徳寺龍光院 国宝曜変天目と破草鞋(はそうあい)」(京都新聞など主催)が21日開幕する。20日に関係者向けの内覧会があり、茶碗や水墨画など約120点が披露された。

 龍光院は大徳寺塔頭の一つで、1606(慶長11)年に建立。実質的な開祖の江月宗玩(こうげつそうがん)(1574~1643年)は堺の豪商の出身で、小堀遠州や松花堂昭乗ら寛永期の文化人らが集った。当時最も価値が高いとされた中国伝来の数多くの茶道具が残っている。

 同展では、12~13世紀に中国で作られ、鮮やかな光彩を放つ斑文が特徴の「曜変天目」(国宝)や「油滴天目」(重要文化財)などの茶碗、伝牧谿(もっけい)筆「柿・栗図」(同)や伝馬遠筆「山水図」(同)などの唐絵を紹介。宗玩が身に付けた袈裟(けさ)や、自作の和歌や漢詩を記録した書物もある。

 茶道具店を営む金ケ崎清香さん(42)=宮城県=は「茶碗も軸も美しいが現代のものほど主張が強くなく、空間に溶け込んでいる」と感心していた。5月19日まで。月曜休館(4月29日、5月6日は開館し翌日休館)。有料。

【 2019年03月20日 20時46分 】

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