出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

「平和の鐘突き」熱中症対策で式典廃止 大津、仏教会は反発

「平和の鐘突き」に参加する大津市幹部と寺院関係者。熱中症対策として今年から、式典が廃止された=2017年8月15日、大津市園城寺町・三井寺
「平和の鐘突き」に参加する大津市幹部と寺院関係者。熱中症対策として今年から、式典が廃止された=2017年8月15日、大津市園城寺町・三井寺

 大津市は1989年から終戦の日(8月15日)に主催してきた「平和の鐘突き」の式典を今年から、取りやめることに決めた。熱中症対策のためで、市総務課は「高齢者の出席も多く、命を守ることを最優先した」と説明。一方、市仏教会は市の対応に反発、独自で行事を続ける意向だ。

 平和の鐘は、恒久平和都市宣言をした市の呼びかけで始まり、市仏教会加盟の260寺院や教会が協力してきた。主要会場の寺院で行う式典では、市長や戦没者遺族ら約30人が参加し、平和を祈っていた。他の寺院では、僧侶や市民が鐘を突いてきた。

 だが、市が式典廃止を決定。市仏教会によると、市から相談はなく、式典時間を正午から朝夕に変更する提案しても受け入れなかったという。前阪良憲会長(78)は「平和事業の重みは増しているのに、安直にやめるのはおかしい」と訴える。

 市仏教会は、各寺院が自由に時間を設定できるようにした上で独自に鐘突きを続ける意向だ。市は「仏教会が継続してくれるのはありがたい」と歓迎するが、前阪会長は「自分たちの行事で熱中症が出なければいい、としか考えていないように映る」と批判する。

【 2019年07月04日 18時38分 】

ニュース写真

  • 「平和の鐘突き」に参加する大津市幹部と寺院関係者。熱中症対策として今年から、式典が廃止された=2017年8月15日、大津市園城寺町・三井寺
京都新聞デジタル版のご案内

    滋賀のニュース