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豊臣期の石垣の一部発見 滋賀・長浜城「城の輪郭想定で貴重」

長浜城跡から出土した豊臣期の石垣(滋賀県長浜市公園町)
長浜城跡から出土した豊臣期の石垣(滋賀県長浜市公園町)

 滋賀県長浜市は14日、長浜城跡(同市公園町)で、豊臣期(1574~1590年)の石垣の一部を見つけた、と発表した。同城は羽柴(豊臣)秀吉が築いたことで知られるが、この時代の遺構はこれまではっきりと確認されていなかった。調査した市歴史遺産課は「当時の城の輪郭を想定する上で貴重」としている。

 本丸跡とされる園内にある国民宿舎「豊公荘」の北側の地下1・4メートルで出土した。遺構は、9個の石材が東西に4・5メートルにわたって連なっていた。石の連なりは東の端で直角に南に曲がっていた。

 石材は、最大が縦80センチ、横45センチ、最小が縦49センチ、横13センチ。大きさが統一されておらず、自然石が多く比較的小ぶりで、くさびを使って石材を割った痕跡がなかった。このため、市は、1600年以前の城主だった羽柴秀吉から山内一豊の時代に造られた石垣と判断した。遺構の周囲の土の堆積状況などから水路や堀などの水には接しておらず、建物を建てる際に平地を区画していたと考えられるという。

 近世城郭に詳しい滋賀県立大の中井均教授は「長浜城はほとんど遺構が残っておらず、今回の石垣は豊臣期の長浜城を考える上で重要」と話している。

 豊公園再整備に伴い今年年2月から市が9地点、計51平方メートルを試掘調査していた。17日午前10時半から現地説明会を行う。同課0749(65)6510。

【 2019年08月14日 17時16分 】

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  • 長浜城跡から出土した豊臣期の石垣(滋賀県長浜市公園町)
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