一日一書




 日蓮忌。主著立正安国論の「押」。第三画は右から左下へ書いているがまれにその筆順もないわけではない。神国王御書のように猛スピードで書いた場合は、速度自体が合理的、自然な姿を産むが、このようにゆっくり書いた場合には、未成熟な構成が露出する。
 戦後書家・井上有一に通じる構成。彼はこの書を習ったようだ。

(解説 石川九楊)


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