出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

50年間の稚児や非公開儀式も 祇園祭・長刀鉾の魅力一冊に

財団法人化50年を記念した「長刀鉾 財団設立五十年史」
財団法人化50年を記念した「長刀鉾 財団設立五十年史」

 祇園祭の長刀鉾保存会(京都市下京区)はこのほど、保存会を財団法人化して半世紀になるのを記念して「長刀鉾 財団法人五十年史」を作った。1966(昭和41)年以降の歴史を中心に、現在の鉾の行事や、鉾を支える組織のほか、普段は見られない懸装品や古文書の一部を掲載しており、鉾の魅力と歴史を学ぶことができる。

 長刀鉾の歴史は、1225(嘉禄元)年、現在の八坂神社に寄進された長刀を鉾頭に掲げて巡行したことに始まるという。冊子では、初代長刀の「三条小鍛冶宗近」から「長吉」、「来金道」までの3代の長刀の由緒を紹介。2015年に会所で見つかった英文資料に、占領軍が1946年に「刀剣」として長刀を調査したことも記す。稚児の諸行事を丁寧に追い、50年間の稚児の顔写真も一気に掲載した。四条通に出る前に役員に披露する「太平の舞」、長刀で背中をさする「拝戴(はいたい)の儀」など、一般非公開の儀式も写真で紹介した。

 このほか、インドや中国などからもたらされた懸装品、鉾の天井板を飾る19世紀の「星板鍍金(ときん)二十八宿図」などの写真を掲載した。「資料編」(58ページ)もあり、町会所の建て替えを契機に京都市歴史資料館に寄託した535点の文書のうち、1675(延宝3)年に書かれた鉾の由来「薙刀(なぎなた)鉾記」など、一部の文書を翻刻した。157ページ。500部作製。

 京都府立図書館(左京区岡崎)などで閲覧できる。

【 2017年01月05日 12時28分 】

ニュース写真

  • 財団法人化50年を記念した「長刀鉾 財団設立五十年史」
京都新聞デジタル版のご案内

    観光・社寺のニュース