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日本遺産に「丹後ちりめん回廊」「忍びの里」 京都・滋賀で3件

構成文化財の一つ「ちりめん街道」。かつて織物業で栄え、現在も美しい町並みが残る(京都府与謝野町加悦)
構成文化財の一つ「ちりめん街道」。かつて織物業で栄え、現在も美しい町並みが残る(京都府与謝野町加悦)

 文化庁は28日、地域に点在する社寺や祭りを一体的に発信し観光資源とする「日本遺産」に、和装文化を約300年支える丹後ちりめんをテーマに京都府北部をつなぐ「丹後ちりめん回廊」など17件を認定したと発表した。滋賀県からも甲賀市の「忍びの里」など2件が認定され、日本遺産は京滋で6件となった。

 認定は自治体の申請に基づき2020年までに全国で100件程度を目指しており、今回で40道府県54件となった。地元自治体は3年間、ガイド育成や解説板設置など観光整備に財政支援が受けられる。

 府が申請した丹後ちりめん回廊は宮津市と京丹後市、与謝野町、伊根町の2市2町が対象。明治期から昭和初期の織物工場や住居が並ぶ重要伝統的建造物群保存地区「ちりめん街道」(与謝野町)、商人でにぎわった天橋立(宮津市)、丹後ちりめん繁栄の恩恵を受けた峰山藩主創建の金刀比羅(ことひら)神社(京丹後市)など48の文化財を盛り込んだ。

 府は当初、天橋立を中心に認定を目指したが、過去2度の応募で選ばれずテーマを変更した。担当者は「天橋立の観光客に文化財を回ってもらい、府北部の滞在時間を延ばしたい」としている。

 「忍者発祥の地」をアピールする甲賀市は、三重県伊賀市とともに甲賀衆の信仰を集めた油日神社、忍術のルーツとされる山伏の修練場など23の文化財を組み合わせた「忍びの里」を申請。忍者への関心がアニメなどを通じて海外でも高い点が評価された。また信楽焼産地で知られる甲賀市は岡山県備前市、愛知県瀬戸市など5県にまたがる「六古窯」でも認定された。

 このほか、日本の近代化を支えた鉱山に着目した兵庫県内6市町の「銀の馬車道 鉱石の道」などが選ばれた。申請数は79件だった。

【 2017年04月28日 22時20分 】

ニュース写真

  • 構成文化財の一つ「ちりめん街道」。かつて織物業で栄え、現在も美しい町並みが残る(京都府与謝野町加悦)
  • 丹後ちりめんの反物。「シボ」と呼ばれる生地面の凹凸がしなやかな風合いやしっとりとした光沢などを生む
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