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京都でアジアごはん旅 ナシチャンプル(インドネシア)

バリ島の定番おかず5種を盛り込んだナシチャンプル1296円
バリ島の定番おかず5種を盛り込んだナシチャンプル1296円

 赤道を取り巻く東西約5100キロの範囲に、1万7000以上の島々を抱える世界最大の島しょ国家・インドネシア。実はおよそ490もの民族集団からなる多民族国家でもある。

 そのため、特定の地域の郷土料理だけでなく、国内外に普及している代表的なインドネシア料理にも、地域性や民族性が現れやすいという。「ナシチャンプル」というご飯料理もその一つ。ご飯と複数のおかずを一緒に盛り付け、それらを混ぜながら食べるスタイルは全国共通ながら、おかずのセレクトや味付けは地域によって異なるようだ。

 例えば、バリ島出身のカデク・アルダナさん(40)が営むインドネシア・バリ料理の専門店ワヤンバリで提供しているナシチャンプルには、「バビケチャップ」という豚肉の煮込み料理が登場するが、「これぞバリならでは」の一品だという。

 「インドネシアは9割近くの人がイスラム教徒ですから、戒律上、豚肉は避けられています。一方、バリ島では古くからバリ・ヒンドゥーが信仰されているので、島民の多くが豚肉を日常的に食べていますし、お祝い事の時も豚肉料理が最高のごちそうになります」

 さらに、こんな特色もあるという。「唐辛子以上に、ショウガをよく使いますね。辛みや香りに特徴のある4種類のショウガを、料理によって使い分けたり、数種類をブレンドして使ったりします。もちろん、うちのナシチャンプルのおかずにも本国から取り寄せたショウガがたっぷりと入っています」とカデクさんは胸を張る。

 一皿でいろんな味が楽しめて、郷土色も映し出されるナシチャンプルは、多様な民族・文化が混在するインドネシアの象徴的な料理といえそうだ。(ライター・岡田香絵)

 <お店情報>

 バリ料理ワヤンバリ 京都市中京区河原町通三条上ル下丸屋町406グリントランド7F。075(213)2507。午後6時~午後12時。火曜休。夜コース2052円から(注文は2人以上から)。

【 2017年10月18日 16時26分 】

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  • バリ料理ワヤンバリ
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