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重文観音像1千1体、修理完了 京都・三十三間堂45年かけ

修理を終え、ひな壇に運び込まれる木造千手観音立像(22日午前9時57分、京都市東山区・三十三間堂)
修理を終え、ひな壇に運び込まれる木造千手観音立像(22日午前9時57分、京都市東山区・三十三間堂)

 三十三間堂(京都市東山区)で、45年間に及んだ重要文化財の木造千手観音立像1001体全ての保存修理が完了し、22日、最終の安置作業が行われた。1973年度に始まり、重文の彫刻1件の修理としては過去最長。厳かな輝きを放つ観音像が整然と並んだ。

 午前9時ごろから、観音像9体の搬入が始まり、職人たちが他の観音像などと接触しないよう、慎重に元の位置に戻していった。東京国立博物館などに寄託された5体を除く観音像が堂内に勢ぞろいした。

 文化庁などによると、観音像は、平安時代後期の後白河上皇による創建時と、鎌倉時代の焼失後の再興時に制作された。運慶の息子湛慶らの慶派や、院派などの仏師集団が手掛けたことが分かっている。

 毎年約20体ずつほこりの除去や表面の金箔(きんぱく)の補修を行ってきた。2013年度から年40体に増やし、寄託のものを含め、本年度で修理を終えた。

 三十三間堂本坊の妙法院の岸舜栄執事長は「約半世紀続いた修理が終わり、まことに喜ばしい。携わった人々の労苦にあらためて深謝したい」とコメントした。

【 2017年12月22日 12時44分 】

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