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信長最期の茶会の品々も 京都・本能寺で春の寺宝展

織田信長所蔵の茶道具なども展示されている大寳殿宝物館の「春の寺宝展」(京都市中京区・本能寺)
織田信長所蔵の茶道具なども展示されている大寳殿宝物館の「春の寺宝展」(京都市中京区・本能寺)

 京都市中京区寺町通御池下ルの本能寺で、大寳殿宝物館の「春の寺宝展」が始まった。「本能寺の変」をはじめとする織田信長や豊臣秀吉とのゆかりの深さを示す品々が並ぶ。寺の歴史を広く紹介するため、エンターテイナー集団が戦国武将姿で参拝者をもてなしている。

 1582(天正10)年6月2日未明に本能寺の変は起きた。常宿として本能寺に入っていた信長は「変」の前日、公家や豪商、有力町衆を招いた大茶会を催した。茶会は政治の場として重要な意味を持ち、茶道具の名品は権力の象徴だったとされる。宝物館によると、「名物狩」として名品の収集に力を入れた信長の所蔵品が数多く同寺に伝わる。

 寺宝展に展示されている57点のうち、「霰釜(あられがま)」は、天下に名だたる品とされ、「変」前日の大茶会でも使用された。「天目茶碗」も中国福建省から伝わった名品だという。

 信長直筆の花押やサインが記された書状では本能寺に対して、屏風を贈られたことへの礼を述べている。

 秀吉も、本能寺との関係を重視した。秀吉による「帷子の礼状」は、朝鮮出兵の陣中見舞いとして着物を同寺から贈られたことへの返礼だという。

 このほか、明智光秀勢が本能寺に向かって迫りつつあった「変」の前夜に突然鳴きだして異変を知らせたという伝説が残る中国伝来の香炉「三足の蛙(かえる)」、信長の肖像画や位はいなども展示されている。

 「春の寺宝展」は4月22日までの午前9時~午後4時半。入館料は一般500円、中高生300円、小学生250円、修学旅行生と障害者200円、期間中、展示替えの場合を除き無休。問い合わせは本能寺075(231)5335。

 ■本能寺

 開祖日隆が1415年に油小路高辻付近に建立後、宗教弾圧などにより破却や焼失を繰り返し、西陣付近や神泉苑付近などで再建を重ねる。「本能寺の変」時点では四条西洞院に30の塔頭や堂宇を備え、堀に囲まれた大伽藍を構えていた。豊臣秀吉による京都改造で、現在地に移転後も大火と戦乱で焼失する。現在の本堂は1928年に再建された。境内に織田信長公廟がある。法華宗大本山。

【 2018年01月21日 11時29分 】

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