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報恩講、悪人正機…知られず 浄土真宗教団連合が初調査

 浄土真宗には親しみやすさを感じる人が多い一方で、教団や寺が重要だと説いてきた報恩講や悪人正機のことが詳しく伝わっていないという一般市民対象の調査結果の概要を、真宗教団連合(事務総局・真宗大谷派)が25日、発表した。寺側と社会に認識の差が浮き彫りになった。このデータを各教団の今後の運営や布教に生かすという。

 教団連合は、東西本願寺を本山とする教団など浄土真宗の10宗派で構成する。調査は、宗教や浄土真宗の認知度、信仰の実態を把握するのが目的。今回のように社会一般を対象にした実態把握調査は初めて。

 浄土真宗の僧侶へのイメージは、「親しみがある」か、それに近い回答が7割、「勉強熱心である」は同8割を占めた。真宗を信仰しない人でも6割が親しみがあると答えた。

 一方、一年で最も大切な宗祖親鸞をしのぶ法要「報恩講」の意味や内容まで知っている人は全体で15%、門信徒でも21%。親鸞の重要な教えの一つ「悪人正機」については、内容や意味まで知っている人はいずれも10%に満たなかった。

 このほか宗派や本山の行事の情報について、門信徒の54%が知らないとし、同71%が菩提(ぼだい)寺から何の連絡もないと回答。寺側から情報を発信する必要性が浮かび上がった。

 僧侶に求めることとして46%が「私欲や不正がなく謙虚であること」を選んだ。一方で僧侶に不満があると答えた人の35%が「行動、態度、姿勢」、具体的には19%が金銭面や生活面で不満を持っていた。宗教全般に求めることのトップは「先祖の供養」だった。

 教団連合事務総局部長の東森尚人さん(48)は「非常に厳しい結果。持続可能な寺院運営に生かしたい」と話した。

 調査は全国で無作為に選んだ人や浄土真宗の本山のある京都、滋賀、福井、三重の各府県の在住者、門信徒らにインターネットで行い、計約4千人が回答した。

【 2018年01月26日 11時40分 】

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