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京都・宇治川岸に「一に○」刻印石 伏見城で使用か

伏見城跡にほど近い宇治川の川べりで見つかった「一に○」の大名刻印石とその拓本(京都市伏見区)
伏見城跡にほど近い宇治川の川べりで見つかった「一に○」の大名刻印石とその拓本(京都市伏見区)

 伏見城の石垣に使われたと考えられる「一に○」の刻印が入った石が京都市伏見区の宇治川べりで見つかった。築城時に石を陸揚げした場所なのか、破城して淀城へ運ばれた際に残された石なのか。伏見城の石垣の造成と転用の過程をひもとく発見になりそうだ。

 石を見つけた市民団体「山科石切場調査・研究グループ」によると、発見場所は伏見城(木幡山伏見城)跡南側の宇治川と山科川の合流点に近い川べり。石は長さ約80センチ、幅約50センチ、高さ約50センチ。「○」の直径と「一」の長さは約13センチあった。また、石を割る際にのみで入れる「矢穴」があった。その形状から江戸時代初期の切り出しとみられ、関ケ原合戦後に再築城された徳川期の伏見城の石と考えられる。石質は、大規模な石切場があった山科山中で切り出される「山科石」ではなく、府南部産の石だった。

 発見した場所は、約50年前に護岸工事が行われたため、昔と現代の石が混在している。矢穴の入った石は、周辺で刻印石の他に一つしか見つからなかった。

 刻印は石切を担当する大名を示していて「一に○」は毛利家や前田家を表すとされる。京都市内では、同グループが山科山中の採石場をはじめ、知恩院の新門近くなどに複数の刻印石を発見済みで、伏見城からの転用の過程が謎となっている。

 同グループの武内良一さん(77)は「刻印石が伏見城近くで発見された意義は大きい。舟入に近く、石を陸揚げする浜だった可能性がある。今後も川の周辺を調査していきたい」と話している。

【 2018年02月25日 19時30分 】

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