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桜舞い散る京都に立つ、満身創痍の騎士像の謎

サクラの木の下で子どもたちを見守る騎士像(京都市上京区・西陣児童公園)
サクラの木の下で子どもたちを見守る騎士像(京都市上京区・西陣児童公園)

 西陣児童公園(京都市上京区大宮通上立売)の片隅に鎧(よろい)をまとった騎士像が建つ。台座を見ると完成は1979年3月。謎めいた雰囲気の古びた像は誰が建てたのだろう。

 近くの住民によると、公園の世話をよくしていた町内の高齢男性が金婚式記念で建てたそうだ。後に引っ越して既に亡くなっているという。両腕が折れ、満身創痍(まんしんそうい)の姿は、黄昏(たそがれ)の哀愁を感じさせた。

 ここで話は終わらない。今年の冬にいつの間にかきれいに塗り直され、手製のチョッキを着せられていた。

 住民によると、50代くらいの見たことのない男性が「桜の時季にきれいな像を見てもらいたい」と直していたという。かつて像に親しんだ人なのか。新たな謎を問い掛けるかのように、装い新たな騎士は桜の花が咲き誇るなか、元気に遊ぶ子どもたちを見守っている。

【 2018年04月05日 12時29分 】

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