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最後の水口岡山城主、長束正家しのぶ 滋賀、子孫も参列

祠の前で護摩をたいて経を唱える行者講メンバーら+(甲賀市水口町・古城山山頂)+
祠の前で護摩をたいて経を唱える行者講メンバーら+(甲賀市水口町・古城山山頂)+

 羽柴(豊臣)秀吉による甲賀地域支配の拠点だった水口岡山城(滋賀県甲賀市水口町)最後の城主、長束正家を祭る祠(ほこら)「阿迦之宮」の例祭が17日、城があった古城山山頂で営まれた。正家の14代目の子孫に当たる茶道家花輪嘉泰さん(48)=京都市東山区=も参列し、山伏姿の行者たちが護摩をたいて法要を営むのを見守った。

 水口岡山城は1585年に秀吉の命令で築いた山城。95年に3代目城主となった正家は関ケ原の戦い(1600年)で敗れて切腹、城は廃城となった。18世紀初め、古城山山頂に「阿迦之宮」が造られた。

 市観光協会によると、切腹後に逃亡中の妻が出産して死亡するなど正家には悲運の武将のイメージがあり、1966年に祠が再建された際に正家の霊を祭ったという。

 例祭では、地元の行者講のメンバー約20人が護摩壇に火をともし、炎の前で一心に経を唱えるなか、花輪さんら参列者が祠に参拝した。花輪さんは「先祖を神として奉ってもらえ光栄。地域の方が毎年続けてくれるのはありがたい」と話した。

【 2018年04月18日 09時00分 】

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