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修学旅行の農村体験民泊が本格化 京都、住民に副収入も

農泊の受け入れ家庭の岡田さん(右)から教わりながら煎茶を入れる中学生たち=5月14日、和束町別所
農泊の受け入れ家庭の岡田さん(右)から教わりながら煎茶を入れる中学生たち=5月14日、和束町別所

 京都府の相楽東部3町村(笠置町、和束町、南山城村)が本年度、修学旅行生の農村体験民泊(農泊)受け入れ事業を本格的に始めた。先月13日には過去最多となる200人超の中学生が農泊をした。住民にもメリットがあるとして、受け入れ家庭をさらに募っている。

 農泊は和束町活性化センターが4年前から力を入れ、海外から旅行者を呼び込んできた。南山城村や笠置町の家庭にも協力を呼び掛け、今年3月に3町村が事業推進に向けて京都やましろ体験交流協議会を立ち上げた。

 和束町は茶などをセールスポイントに2年前から国内の修学旅行誘致に乗り出している。活動が実って本格的な受け入れが始まり、先月13日に神戸市立長坂中の2年生219人が校外学習で1泊2日の農泊をした。

 生徒3人を受け入れた同町別所の茶農家、岡田文利さん(57)は、自宅に急須が無いという3人に、おいしい茶の入れ方や生産にまつわる話を教えた。岡田さんは「和束を知ってもらい、大人になってもまた来てほしい」と期待する。

 南山城村では茶工場を見学したり、笠置町では笠置山に登ったりと、各家庭が地元の魅力を伝えながらもてなした。

 現在は3町村と木津川市で計122軒が受け入れ家庭として登録、24時間の滞在で、受け入れる児童や生徒1人当たり9千円ほどが支払われている。

 先月は千葉県などからも修学旅行生が訪れ、秋には300人近い高校生の団体が来る予定。事業責任者で和束町活性化センターの下村美香さん(35)は「子どもは都会にはない体験を喜び、住民も地元の魅力に気付くきっかけになる。秋までに受け入れ先をさらに50家庭ほど増やし、体験の質や内容を充実させたい」と力を込める。

【 2018年06月20日 17時30分 】

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