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史跡や社寺、文化財も豪雨被害 京都・綾部

裏山の土砂崩れで倒壊した齋神社の本殿+(綾部市味方町)
裏山の土砂崩れで倒壊した齋神社の本殿+(綾部市味方町)

 西日本豪雨で、京都府綾部市内の史跡や社寺といった文化財にも大きな被害が及んでいる。国の史跡で、観光地としても人気の私市(きさいち)円山古墳(私市町)はのり面が崩落。齋(いつき)神社(味方町)の本殿が土砂崩れで全壊し、安国寺(安国寺町)や普門院(鍛治屋町)でも被害が出ている。いずれも復旧のめどが立っていない。

 私市円山古墳は古墳時代中期に築かれた円墳で直径70メートル。由良川中流域を治めた王が葬られていたとされる。復元され、現在は公園になっている。7日未明の豪雨で南側ののり面が長さ40~50メートル、幅10~15メートルにわたって崩落した。市教委社会教育課は「復旧は早くても来年以降になる」とみている。

 社寺でも土砂崩れによる被害が相次いだ。齋神社では裏山が崩れ、土砂と倒木で本殿が倒壊。味方町自治会が参道にロープを張って周辺を立ち入り禁止にしており、「土砂の撤去などを行政に要請している」としている。

 足利尊氏ゆかりの寺として知られる安国寺も、境内の裏山2カ所が崩れた。建物に損害は無かったが、藤本政秀(せいしゅう)住職(65)は「さらなる崩落を防ぐ必要がある」と市に対策を求めている。

 普門院は、裏山の土砂崩れで離れが全壊したほか、庫裏も土砂が流入し損傷した。参道も土砂でふさがれており、関係者以外立ち入り禁止にしている。裏山はさらに崩れる危険性があり、同院と檀(だん)信徒が対応を協議している。

【 2018年07月19日 12時04分 】

ニュース写真

  • 裏山の土砂崩れで倒壊した齋神社の本殿+(綾部市味方町)
  • のり面が崩落した私市円山古墳(綾部市私市町)
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