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住民要望で復活の路線バス、地元児童が体験学習 京都・山科

住民たちが復活させた鏡山循環バスの車内で利用者に話を聞く鏡山小の子どもたち(京都市山科区)
住民たちが復活させた鏡山循環バスの車内で利用者に話を聞く鏡山小の子どもたち(京都市山科区)

 京都市山科区の鏡山小の子どもたちが、鏡山学区と山科駅を結ぶ「鏡山循環バス」について学習している。バスは住民要望で復活させた経緯のある「生きた教材」。実際に乗車して利用者に話を聞くなどして理解を深めている。

 鏡山地域の中心部にある渋谷街道は以前は京阪バスが走っていたが、利用者減少で1996年に廃止。地域の高齢化が進む中、お年寄りの足を確保しようと、地元の自治連合会が中心になって4千人以上の署名を集めて要望書を提出し、2013年に復活させた。

 ただ日中に3本しか走らないバスのため、小学生にはあまりなじみがなく一度も乗ったことのない児童も多い。同小ではそんな地域のバスを知ってもらおうと、今年度から3年生77人が地域学習のテーマとして取り組むことに。復活に尽力した自治連のメンバーを講師に招き、バスの果たす役割などを学んだ。

 6月には班ごとに分かれて朝の便に実際に乗り込み、日ごろ利用するお年寄りらに行き先や利用目的を聞いた。参加した女子児童(8)は「いろんな人と話せて質問もできて良かった。また乗ってみたい」と笑顔で話した。

 鏡山自治連合会顧問の岩崎泰大さん(70)は「約3分の1を高齢者が占める地域にとってバスはなくてはならないもの。存在を知って1人でも多く利用してもらえれば」と期待する。子どもたちは調べた成果をまとめて2学期に発表する。

【 2018年08月25日 09時40分 】

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