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奈良期の建物跡出土、周辺の物資集約か 滋賀・福満遺跡

奈良時代に建てられたと考えられる掘立柱建物の跡+(彦根市小泉町・福満遺跡)
奈良時代に建てられたと考えられる掘立柱建物の跡+(彦根市小泉町・福満遺跡)

 滋賀県彦根市教育委員会は10日、同市小泉町の福満遺跡の発掘調査で、奈良時代の掘立柱建物跡などが見つかったと発表した。米を蓄える倉庫と考えられ、周辺の物資を集約する役割があったのではないかとしている。

 同市教委によると、縄文時代晩期から鎌倉時代にかけての建物跡や食器などが出土した。

 奈良時代の掘立柱建物跡は三つが出土し、このうち最大の跡は面積約35平方メートルで20基の柱穴を持つ。市教委は、規模などから当時、税として納められた米などを貯蔵する倉庫だったとしている。その他、平安時代の井戸や河道跡では、役人や高位の人物が使用したとみられる陶製の高級食器も見つかった。

 同遺跡は縄文時代-中世の複合遺跡。調査は新市民体育センター(仮称)の建設に伴い、市教委が県文化財保護協会に委託して2017年8月から1万1550平方メートルで実施している。

 同協会の中川治美副主幹は「掘立柱建物跡は単なる集落でなく、物資を集約する機能があった。調査結果は当時の流通などを知る手がかりになる」としている。

 30日午前10時半から現地説明会を開く。問い合わせは同協会077(548)9780。

【 2018年09月11日 09時50分 】

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